医療は、昨年より今年と進歩し続けています。
その中で、分娩という、より自然に即した行為であるが故にかえって事故が起きた場合、分娩をする側より不信感をもたれ、その努力よりも結果のみが評価されることがしばしばあります。
もちろん、違った薬物を投与したとか、明らかに不適当な処置とか手術をしたとかは論外です。
ただ、医療側も人間である以上、小さなミスはしばしば起きることは防ぎようもありません。
しかし、そのミスを学問と経験によってすばやく察知し、努力を惜しむことなく、体面を重んじることなく、新たな処置が出来るようであれば結果だけでなく、その努力は評価されると思っています。
ただ、私は長年、この歳になってもそこまでには遠く及ばず、あの時はこうすれば良かったのではないか、ああすれば良かったのではないかと心の中では悔悟の思いが消えません。
その思いの中で、分娩中、少しでも異常に移行しないように、まず、基本である正常分娩とは、すなわち経膣分娩とは、を問いただしたいと思っているのです。
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