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新ラマーズ法の前に……
気持を落ち着かせる方法(脳を安定させる方法)

私たちの、目、耳、鼻、舌、皮膚、内臓などが受けた情報は、神経繊維によって脳に伝えられます。そして、脳は、それがどのようなものかを判断し、はじめて、意識にのぼります。脳は、遺伝的なもの、生まれてから現在に至るまでの経験、受けた教育等を基礎にしてそれがなにかを判断します。それを自我意識といいます。

この自我意識は、見たり、聞いたり、嗅いだり、触れたりした情報をありのまま素直に受け取ることができません。つまり、良いとか悪いとか、好きとか嫌いとか、楽とか苦を二つに分けて自分の好きな方を取ろうとします。

しかし、よく考えてみると、良いとか悪いなどということは、表と裏の関係でしかなく、同じ大きさの一対のものです。そして、私たちはどんな願望、イメ−ジをもってもその思惑どうりになるとはかぎりません。それに関わりなく表が裏にひっくり返ったり、裏が表になることがあるのは世の常、浮世のならいです。

このような状態では、ジェットコ−スタ−に乗っているようで、上がったり下がったりで、悩み苦しみにひきずりまわされ、その種は尽きることはなく、脳の安定は望むべくもありません。

それでは、どうすればよいのでしょうか。

入ってきた情報に、自我意識を働かせることなく、見たり、聞いたり、嗅いだり、触れたり、感じた情報をありのまま受け入れること。嬉しいことがあれば、ただ喜び、悲しいこと、苦しいことがあれば、よけいなことを考えずにただ辛抱する。そして、そのことのために一生懸命にするのです。

川の流れでも、一番上の流れは、ゴミといっしょ、中ほどの流れは比較的ゆるやかできれい、一番下の流れは岩にあたって渦巻いて流れる。そして、上になったり、下になったりして、いっしょに懸命に流されているだけです。

以上がどんな事態になっても、現実を逃避しないで脳を安定させる唯一の方法です。

それを実践するための方法として弛緩法(呼吸法)があります。

そして、お産のときに行うのが新ラマ−ズ法です。

新ラマ−ズ法について

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